ES-X12CとES-X11Bの違いを調べていると、洗濯容量や消費電力の数字が並んでいて、「結局この2台、何がどう違うの?」と分からなくなりませんか。ドラム式は10万円以上する買い物なので、差をはっきりさせてから決めたいところです。
先に結論を言うと、ES-X12CはES-X11Bの後継で、本体の設計はほぼ共通。実際に効いてくる違いは「洗濯容量」「省エネ性能」「運転音」の3つだけです。乾燥方式も、自動投入も、プラズマクラスターも、外形サイズも、どちらも同じです。
この記事では、公式仕様で全項目を照合したうえで、3つの違いと「共通の実力」、さらにドラム式で失敗しがちな設置・搬入や電気代・水道代まで、購入前に知っておきたいことをまとめて整理します。
【編集部の確認方針】本記事のスペックは、シャープ公式サイトの製品仕様ページで1項目ずつ照合しています。公式が公表していない数値は憶測で書かず、確認できた事実だけを掲載しています。
先に結論:ES-X12CとES-X11Bはどっちを選ぶ?
細かい比較の前に、選び方のポイントだけ先に出しておきます。
- ES-X12C(新型)…洗濯12kgの大容量と最新の省エネがいい/入手しやすさ重視
- ES-X11B(型落ち)…洗濯11kgで十分/在庫があれば価格を抑えたい/運転音は静かめがいい
- 共通点…乾燥方式(ハイブリッド乾燥NEXT)・乾燥6kg・自動投入・プラズマクラスター・外形サイズ
つまり「洗濯容量1kgと最新の省エネに、価格差を払う価値があるか」で決まります。中身の大部分は同じなので、深く悩む必要はありません。
ES-X12CとES-X11Bの違いは3つ【全項目比較表】
まず前提として、ES-X12C(2024年9月発売)はES-X11B(2023年9月発売)の後継モデルです。外形寸法も乾燥方式も同じで、筐体を受け継いだうえで容量と省エネを見直した、いわゆるマイナーチェンジにあたります。
公式仕様で全項目を照合すると、値が異なるのは下表のうち一部だけ。選び方に効く違いは「洗濯容量」「省エネ性能」「運転音」の3つです。
| ES-X12C(新型) | ES-X11B(型落ち) | |
|---|---|---|
| 発売 | 2024年9月 | 2023年9月 |
| 洗濯容量 | 12kg | 11kg |
| 乾燥容量 | 6kg | 6kg |
| 乾燥方式 | ハイブリッド乾燥NEXT | ハイブリッド乾燥NEXT |
| 消費電力量(洗濯) | 65Wh | 75Wh |
| 消費電力量(洗濯~乾燥) | 590Wh | 600Wh |
| 使用水量(洗濯) | 77L | 75L |
| 使用水量(洗濯~乾燥) | 49L | 49L |
| 洗濯~乾燥の時間 | 約150分 | 約155分 |
| 運転音(洗い/乾燥) | 32/41dB | 30/39dB |
| 液体洗剤・柔軟剤自動投入 | あり | あり |
| プラズマクラスター | あり | あり |
| 外形寸法 | 640×739×1,115mm | 640×739×1,115mm |
| 質量 | 約83kg | 約84kg |
| カラー | クリスタルシルバー/リッチブラウン | クリスタルシルバー/リッチブラウン |
それでは、選び方に効く3つの違いを順に見ていきます。
①洗濯容量:11kg→12kg(最大の違い)
いちばん分かりやすい違いが洗濯容量です。ES-X12Cが12kg、ES-X11Bが11kg。乾燥容量はどちらも6kgで同じなので、差がつくのは「一度に洗える量」だけです。
1kgの差は、Tシャツ数枚ぶん程度のイメージです。もともと11kgも12kgもファミリー向けの大容量クラスなので、日常の洗濯で「11kgだと入りきらない」という場面は多くありません。毛布やまとめ洗いを頻繁にする家庭なら12kgの余裕が効いてきますが、4人家族の日常使いなら11kgでも不足を感じにくい、というのが正直なところです。
- 洗濯容量は12kg(X12C)/11kg(X11B)
- 乾燥容量は両機6kgで同じ
- 差は「一度に洗える量」だけ、体感差は大きくない
②省エネ性能:1回あたりの電気が少し改善
2つめは省エネです。洗濯1回あたりの消費電力量が、ES-X11Bの75WhからES-X12Cは65Whへと約13%改善しています。洗濯~乾燥まで回した場合も600Wh→590Whとわずかに下がっています。
ここで1つ、数字の読み方の注意です。「定格消費電力(瞬間の最大値)」だけを見ると新型の方が大きく見えることがありますが、実際の電気代を左右するのは1回あたりの消費電力量で、こちらは新型のES-X12Cの方が少なくなっています。効率で見れば新型が有利、という理解で問題ありません。
ただし正直に言うと、洗濯1回で10Whの差は電気代にすると1円未満。年間でも数十円レベルなので、省エネ性能“だけ”で新型を選ぶ動機にはなりにくいです。なお使用水量は逆に77L(X12C)と75L(X11B)で新型がわずかに多めですが、これは容量が1kg大きいぶんで、こちらも誤差の範囲です。
③運転音:実は新型がわずかに大きい
見落とされがちですが、運転音は型落ちのES-X11Bの方がわずかに静かです。洗い時はX11Bが30dB/X12Cが32dB、乾燥時はX11Bが39dB/X12Cが41dB。脱水時は両機とも37dBで同じです。
「新しい方が静かなはず」と思い込みがちですが、容量アップに伴って公式値では2dBほど上がっています。とはいえ2dBは体感で分かるか分からないかの差で、どちらも生活音として静かな部類です。夜間に洗濯乾燥を回す家庭で、少しでも静かな方を選びたいなら、あえてX11Bという選び方も成り立ちます。
- 運転音は型落ちX11Bの方が2dBほど静か
- 「新型=静か」とは限らない
- ただし2dB差は体感しにくいレベル
その他の細かな差(時間・質量)
選び方を大きく左右はしませんが、細かな差もあります。洗濯~乾燥の標準時間はX12Cが約150分、X11Bが約155分で、新型が5分ほど短い。本体質量はX12Cが約83kg、X11Bが約84kgで、新型が1kg軽い。いずれも実用上はほぼ気になりません。
共通点:乾燥方式・サイズ・自動投入・プラズマクラスター
逆に、ドラム式選びで重要なポイントの多くは共通です。乾燥は両機とも「ハイブリッド乾燥NEXT」、乾燥容量6kg、外形寸法640×739×1,115mm、液体洗剤・柔軟剤の自動投入、プラズマクラスター、カラー展開(クリスタルシルバー/リッチブラウン、左右開き選択)まで同じです。
乾燥の仕上がりや設置サイズ、日々の使い勝手を決める部分は、どちらを選んでも変わりません。
買う前に知っておきたい共通の実力
違いが3つということは、裏を返せば「型落ちのX11Bでも、上位の実力をほぼそのまま使える」ということです。では、その共通の中身はどれくらいのものなのか。ドラム式選びで本当に大事な部分を、公式仕様ベースで見ておきましょう。
乾燥は「ハイブリッド乾燥NEXT」
両機の乾燥方式は「ハイブリッド乾燥NEXT」。ヒートポンプとサポートヒーターを組み合わせた方式です。
ヒートポンプ乾燥は、除湿しながら低めの温度で乾かすため衣類が傷みにくく、ヒーターだけの乾燥より電気代を抑えやすいのが特長。そこにサポートヒーターを組み合わせることで、立ち上がりや仕上がりを補う設計です。ドラム式の乾燥性能はこの方式で大きく決まる部分なので、そこが両機共通というのは、X11Bを選んでも乾燥で妥協しなくていい、ということを意味します。
液体洗剤・柔軟剤の自動投入
両機とも液体洗剤・柔軟剤の自動投入に対応しています。あらかじめタンクに洗剤と柔軟剤を入れておけば、洗濯物の量に合わせて適量を自動で計って投入してくれる機能です。
毎回キャップで計量する手間がなくなり、入れすぎ・少なすぎも防げるので、一度使うと戻れないと言われる便利機能です。これも新旧で差がないので、自動投入目当てなら型落ちのX11Bでも十分です。
プラズマクラスターと自動お掃除
清潔まわりも共通です。両機ともプラズマクラスターを搭載し、洗えない衣類の消臭や、槽内のカビ対策に使えます。「プラズマクラスター槽クリーンコース」や、乾燥フィルター・乾燥ダクトの自動お掃除機能も両機に備わっています。
ドラム式は乾燥を使うほどフィルターにホコリがたまるので、お手入れのしやすさは長く使ううえで重要なポイント。乾燥まわりの自動お掃除は、日々の手間を減らしてくれます。
豊富なコースとスマホ連携(COCORO WASH)
両機とも、標準・おうち流に加えて温水極め洗い・毛布・ホームクリーニング・シワ抑えなど多彩なコースを搭載し、無線LANでスマホアプリ「COCORO WASH」と連携できます。外出先から運転状況を確認したり、COCORO WASH専用コースを追加したりといった使い方が可能です。上位シリーズらしい多機能さは、両機に共通するX(エックス)シリーズの持ち味です。
電気代・水道代の実際
ランニングコストも気になるところなので、公式値から整理しておきます。
洗濯1回あたりの消費電力量はX12Cが65Wh、X11Bが75Wh。洗濯~乾燥まで回すとX12Cが590Wh、X11Bが600Whです。使用水量は洗濯時でX12C 77L/X11B 75L、洗濯~乾燥時は両機とも49L(ふろ水を使えばさらに節水できます)。
数字を見て分かるとおり、新旧のランニングコスト差はごくわずかです。ドラム式は乾燥にヒートポンプを使うぶん、ヒーター式より乾燥の電気代を抑えやすいのが強みですが、その恩恵は両機とも同じように受けられます。つまり「型落ちだと電気代が高くつく」という心配は不要です。
- 洗濯1回の消費電力量は65Wh(X12C)/75Wh(X11B)
- 洗濯~乾燥は590Wh/600Whでほぼ同じ
- ふろ水利用で洗濯時の水道代をさらに節約できる
設置・搬入で必ず確認すること
ドラム式でいちばん失敗が多いのが、実は性能ではなく「設置・搬入」です。両機は外形寸法・設置条件が同じなので、ここは新旧共通で押さえておきましょう。
設置スペースと防水パン
外形寸法は640×739×1,115mm(給水・排水ホース含む)、ボディ幅は596mm。設置に必要な防水パンは内寸奥行540mm以上が目安です。設置場所の幅・奥行き・高さに加えて、上に棚や水栓がある場合はフタの開閉スペースも必要になるので、実際にメジャーで測っておくと安心です。
ドア(ドラム)の開き方向を選ぶ
ES-X12C・ES-X11Bとも、ドアの開き方向を左開き(-SL/-TL)と右開き(-SR/-TR)から選べます。洗濯機の隣に洗濯カゴを置く位置や、壁の向きに合わせて、取り出しやすい方向を選びましょう。ここを間違えると毎日の出し入れがしづらくなるので、型番末尾のアルファベットまで確認して注文するのが大事です。
搬入経路のチェック
約83〜84kgの大型家電なので、玄関・廊下・洗面所の入口を通過できるかは要確認です。特に洗面所ドアの幅と、曲がり角のスペースは見落としがち。多くの販売店では搬入経路の確認や設置サービスがあるので、注文時に相談しておくとトラブルを防げます。
ES-X12CとES-X11B、どっちを選ぶ?
3つの違いをふまえると、選び方はシンプルです。
ES-X12C(新型)が向いている人
- 毛布やまとめ洗いが多く、洗濯12kgの余裕が欲しい
- 最新モデルの安心感・入手しやすさを重視する
- 省エネはわずかでも新しい方がいい
大容量と最新であることに価値を感じるなら、素直に新型のES-X12Cが選択肢です。在庫も安定しているので、確実に手に入れやすいのも利点です。
ES-X11B(型落ち)が向いている人
- 洗濯11kgで十分(4人家族の日常使いなど)
- 在庫があり、価格差ぶん安く買える
- 運転音は少しでも静かな方がいい
乾燥方式も自動投入もプラズマクラスターも新型と同じなので、11kgで足りるなら型落ちのES-X11Bはかなり合理的な選択です。運転音がわずかに静かなのも、地味ですがX11Bの隠れた利点。ただし型落ちは在庫限りなので、狙うなら早めの確認がおすすめです。
価格と発売時期について
ES-X12Cは2024年9月、ES-X11Bは2023年9月の発売です。X11Bはすでに生産が終了しており、流通在庫のみの型落ち扱いになっています。
価格は時期や在庫状況で大きく動くため、具体的な金額は各ECサイトの最新価格を確認してください。一般に新型のX12Cの方が高く、型落ちのX11Bは在庫があれば安く狙えますが、在庫が減ると価格が上がることもあります。「11kgで十分&安く」を狙うなら在庫チェックはこまめに、というのがドラム式型落ちの鉄則です。
関連する型番比較
シャープのドラム式で他モデルとも迷っている方は、こちらもどうぞ。
- ES-K11C と ES-K10B の違い(Kシリーズの比較)
- ES-X12C と ES-K11C の違い(XシリーズとKシリーズの比較)
よくある質問
- ES-X12CとES-X11Bの違いは何ですか?
-
選び方に効く違いは「洗濯容量(12kg/11kg)」「省エネ(消費電力量が少し改善)」「運転音(新型がわずかに大きい)」の3つです。乾燥方式・乾燥容量・外形寸法・自動投入・プラズマクラスターは共通です。
- 乾燥性能に差はありますか?
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ありません。どちらも乾燥容量6kg、乾燥方式は「ハイブリッド乾燥NEXT」で共通です。乾燥の仕上がりで新旧を悩む必要はありません。
- 型落ちのES-X11Bは電気代が高くつきますか?
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いいえ。洗濯1回の消費電力量は75Wh(X11B)と65Wh(X12C)でわずかな差、洗濯~乾燥は600Whと590Whでほぼ同じです。ヒートポンプ乾燥も共通なので、ランニングコストの心配は不要です。
- 運転音はどちらが静かですか?
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公式値では型落ちのES-X11Bの方がわずかに静かです(洗い30dB/乾燥39dB、X12Cは32dB/41dB)。ただし2dBほどの差で、体感でははっきり分からないレベルです。
- どちらも洗剤の自動投入はできますか?
-
はい、両機とも液体洗剤・柔軟剤の自動投入に対応しています。洗濯量に合わせて適量を自動投入するので、毎回の計量が不要になります。
- 設置に必要なスペースはどれくらいですか?
-
外形寸法は640×739×1,115mm(ホース含む)、ボディ幅596mm、防水パンは内寸奥行540mm以上が目安です。両機で同じなので、設置条件は共通で考えて問題ありません。搬入経路(洗面所ドア幅など)も事前確認をおすすめします。
- ドアの開く向きは選べますか?
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両機とも左開き(-SL/-TL)と右開き(-SR/-TR)から選べます。設置場所や洗濯カゴの位置に合わせて、取り出しやすい向きを型番末尾で指定して注文してください。
まとめ:違いは3つ、大部分は共通。11kgで足りるなら型落ちも賢い
ES-X12CとES-X11Bは、筐体を受け継いだ新旧モデルで、選び方に効く違いは「洗濯容量(12kg/11kg)」「省エネ(消費電力量の微改善)」「運転音(新型がわずかに大きい)」の3つだけです。
乾燥方式(ハイブリッド乾燥NEXT)・乾燥6kg・自動投入・プラズマクラスター・外形サイズといった、ドラム式選びの核になる部分はすべて共通。だから「12kgの大容量と最新が欲しい」なら新型のES-X12C、「11kgで十分で、安く・静かに使いたい」なら型落ちのES-X11B、という選び方で後悔しにくいはずです。
新旧で中身が大きく変わらないぶん、価格差と在庫状況が決め手になります。設置寸法と搬入経路、ドアの開き方向まで確認して、あなたの家に合う一台を選んでください。

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